QE縮小はドル高を招くのか?

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バラックです。
先週発表された7月の米国雇用統計の数値が
マーケットの予想を下回ったことを受けて、
FRBによるQE3の早期縮小観測が後退した
という報道がありました。
この話が何を意味しているのか、正確に理解していますか。
まず、QE(量的金融緩和政策)というのは、
中央銀行が国債や証券などを買い入れて、
市場ににお金を供給する景気刺激策だ
ということは、ご存知だと思います。
現在行われているQE3では、住宅ローン担保証券を
FRBが毎月400億ドル買い入れていますが、
縮小というのは、その買い入れ額を減らすということです。
するとどうなるか。
FRBが債権の買い入れ額を減らすと、
→ 債権の買い手が減って受給バランスが崩れる
→ 買い手が減るのだから債権価格は下落する
→ その反動で金利が上昇する
→ 投資家にとって魅力が増し債券が買われる
→ 米国の債権を買うためにドルが買われドル高になる
というのが、単純なシナリオです。
しかし、話はそれほど簡単ではありません。
実はQE1の時も、QE2の時も、アメリカの金利は
上がるどころか、下がっているのです。
それは、
投機筋が、QE終了が近いことを事前に見越して
債権のショートポジションを仕込んでおいて、
QE終了後に利確の決済をしたからではないか
と言われています。
つい最近も、このブログで書いたばかりですが、
織り込みというヤツです。
事前に織り込まれてしまっていたために、
予想されたような展開にはならなかったということです。
ここでもまさに、噂で買って事実で売る
という相場の格言どおりの展開になっているのです。
我々素人が、経済ニュースの上っ面を読んだだけで
相場の行方が分かったような気になっていると
大ケガをすることになります。
ドル/円のロングを仕込んでおこう
などとは、考えない方がよさそうです。
>>>つづく
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