株式相場の影響

<バラックの軌跡を最初から読む>
前回、商品相場と為替相場の関係について話題にしましたが、
ならば、ということで、きょうは株式相場との関係について
考えてみたいと思います。
株価と為替に連動性があることは知っていると思いますが、
どんな風に連動しているのか?
なんて聞かれると、正確に答えられる方は少ないのでないでしょうか。
そこで、やさしく整理してみます。
まず、株価というのは景気動向に左右されます。
経済が好調 → 企業業績が良くなりそうだ → 株を買おう → 株高
経済が低迷 → 企業業績が悪くなりそうだ → 株を売ろう → 株安
ここで、大きなポイントになるのが、海外の機関投資家です。
彼らが日本株を買う場合、そのための日本円が必要ですから、
手持ちの外貨を日本円に替え、その円で日本株を買うことになります。
つまり、日本株を買うために
他通貨売り/円買い
という為替取引を行う、ということです。
その結果、
日本経済が好調 → 円が買われる → その円で日本株が買われる
ということになり、円高と株高を同時に招きます。
また、海外の投資家からみれば、円高が進めば、
株の利益に加えて、為替差益も得られるので、
この一連の流れが、さらに進む場合もあります。
(経済が低迷している場合には、動きが逆になります)
ただし、必ずしも円高=株高というわけではありません。
ここが、ややこしいところです。
円高は、日本の基幹産業ともいえる輸出企業の収益に
マイナスの影響を与えるので、それらの会社の株価を下げる
要因になるからです。
また、先ほどは海外の機関投資家の動きを説明しましたが、
日本国内にも、生保など大口の機関投資家が存在します。
彼らの動きは、海外勢とは必ずしも一致しません。
たとえば、国内での投資が好調な場合、
リスクを取って積極的に海外投資する余裕が出てきます。
つまり、
円売り/他通貨買い → その国の株式などを買う
という、円安につながる動きが考えられるのです。
このように、株価と為替の関連は、さまざまな登場人物の思惑が
複雑に絡み合って動いています。
したがって、その時々において、相場を左右している
主役探しが重要になってきます。
主役の思惑によっては、あれっと思うような要因で
株価が動く場合もあります。
たとえば、つい先日、オリンパスの損失隠しを最初に決めた
と言われる、元社長の下山敏郎氏が亡くなりましたが、
その損失隠しの問題が発覚した(確か)2011年11月、
日本企業全体のコンプライアンスに疑問を抱いた
海外の投資家たちが、オリンパスだけでなく、
彼らが持っていたトヨタや武田薬品、キリンHDなどの
国際優良株を売りまくったことがありました。
トヨタに至っては、1996年以来の安値を付けています。
どこに地雷が潜んでいるか分からないのです。
だから、その時々で変化する主役を見極めないと
いけないわけです。
でも、そんな話はほとんど交通事故みたいなものですから、
実際には、不可抗力として割り切るしかないのかもしれません。
きょうの合言葉は、
一声かけて鍵かけて、ストップロスは忘れずに
>>>つづく
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